高知県にマーラータンはある?近隣県のお店も紹介

近年、若者を中心に人気を集めている中華スープ料理「麻辣湯(マーラータン)」。
カスタマイズ性の高さと、山椒や唐辛子の刺激がクセになる味わいから、東京・大阪・名古屋・福岡など都市部では専門店が急増し、SNSでも「#マーラータン」「#痺れる旨さ」といった投稿が広がっています。
チェーン化も進み、七宝麻辣湯・白虎麻辣湯・湯火功夫など大手ブランドも全国展開を加速。
さらに、コンビニやカップ麺、大手外食チェーンもマーラータン風メニューを取り入れるなど、その勢いは止まりません。
しかし、全国規模で人気が広がる一方で、高知県には現在、マーラータン専門店がほとんど存在しないという現状があります。
四国の中でも香川・愛媛では徐々に店舗があるものの、高知だけは未上陸のまま。
なぜ全国的なトレンドが高知でだけ広がっていないのか。
本記事では、麻辣湯という食文化の魅力に触れながら、高知県に店舗が少ない背景や今後の可能性を考察します。
麻辣湯(マーラータン)とは?~特徴・歴史・人気の理由~

出典:食べログ
麻辣湯は中国四川省発祥のスパイススープ料理で、山椒の痺れる辛さ“麻”と唐辛子の刺激的な“辣”が名前の由来です。
春雨をベースに、野菜や肉、海鮮などの具材を好みで選び、熱々のスープで煮込んで食べるスタイルが特徴。
火鍋文化とも近く、屋台料理としても親しまれてきました。
日本で人気を集めた理由として、まず「自分だけの一杯を作れるカスタマイズ性」が挙げられます。
具材の種類は店舗によって30〜70種類にも及び、好きな量だけ選べる量り売り式が主流。
また、辛さやスープの種類(麻辣・トマト・豆乳など)も調整でき、辛さが苦手な人でも楽しめる点が支持されています。
さらに、春雨を使用しているため「罪悪感が少ない」「糖質控えめ」といったイメージがあり、健康志向の女性やダイエット層からの支持も厚いです。
韓国料理ブームやシビ辛ブームも追い風となり、SNS映えする彩り豊かな見た目、テイクアウト・デリバリーに適した形態も普及を加速させました。
現在では、都市部を中心にチェーン店や専門店が続々登場し、コンビニ・カップ麺・冷凍食品など商品化も進んでいます。
マーラータンは単なる一過性のトレンドではなく、カスタム性・健康志向・エンタメ性を兼ね備えた新たな食文化として定着しつつあります。
なぜ高知県ではマーラータン店舗が少ないのか?

全国的な人気にもかかわらず、なぜ高知ではマーラータンが広がっていないのか。
主な理由は以下の3点です。
市場規模と人口密度の問題
高知県は人口が約69万人と少なく、都市部である高知市も約33万人規模。
外食チェーンが進出する際、採算性や集客を考慮するため、人口密度の低い地域は後回しになる傾向があります。
実際、スターバックスや全国チェーンが高知に上陸したのも他県より遅かった例が多くあります。
地元食文化の強さ
カツオのたたき、皿鉢料理、餃子専門店など、地元グルメの存在感が非常に強いのも理由のひとつ。
高知県民は味の好みに対して保守的傾向があり、辛く痺れる四川系スパイス料理はまだ一般的ではありません。
エスニック料理や中華料理の専門店も他県に比べると少なめです。
流通・物流のハードル
麻辣湯のスープベースや香辛料は専門的な材料を必要とするため、都市部では仕入れが容易ですが、地方では物流コストや安定供給が課題となりやすいです。
特に個人経営店舗では、スパイスの調合・香味油の製造などノウハウ面での参入障壁が高くなります。
とはいえ、四国の中では香川県や愛媛県で徐々に店舗が増えており、デリバリー文化やテイクアウト需要が高知でも広がってきているため、今後上陸する可能性は十分あります。
近隣県(徳島・香川・愛媛)で人気の店舗紹介
【香川】中華料理 豫園
香川県高松市の「中華料理 豫園」は、2025年2月に麻辣湯(マーラータン)専門店としてリニューアルした注目の一店。
長年の中華料理の経験を活かしつつ、鶏ガラと豚骨の旨みを土台に、四川花椒の痺れ・唐辛子の辛さ・薬膳素材を組み合わせた本格スープが特徴です。
辛さは複数段階から選べ、初めての人から激辛好きまで幅広く対応。
注文方法は、春雨や麺を選び好みの具材を追加する「量り売り式」(100g385円・1,000円以上で麺80g無料)と、具材入りのセットメニュー4種の2スタイル。
白菜やきくらげ、豆腐、肉類、香菜など具材も豊富で、春雨はスープとの相性抜群。
卓上の花椒やラー油で味変も可能で、地元客から辛党まで人気を集めています。

出典:食べログ
住所:香川県高松市南新町12-2
電話番号:087-826-1088
営業時間:11:00〜14:30/17:00〜22:30
定休日:日曜日
駐車場:あり(店舗前に数台分の専用駐車場あり)
アクセス:瓦町駅から徒歩約7分
【香川・徳島】好喝麻辣湯(ハオフーマーラータン)

出典:Uber Eats
好喝麻辣湯(ハオフーマーラータン)は、Uber Eatsを中心に展開するデリバリー専門の麻辣湯ブランドです。
店舗でのイートインは行わず、調理から配達まで一貫して「熱々のまま届ける」ことにこだわり、本格四川の味を自宅や職場で楽しめます。
スープは花椒と唐辛子をベースに、豚骨や鶏ガラなど動物系の旨味を丁寧に煮出した奥深い味わいが特徴。
太めの春雨はスープとの相性抜群で、時間が経ってもモチモチ食感が続きます。
注文方法はセットメニューとカスタマイズ形式の両方に対応し、豚肉・水餃子・野菜・豆腐・海鮮など具材も多彩。
辛さは段階調整が可能で、初心者から辛党まで幅広く楽しめる一軒です。
自宅で手軽に本格的な“シビれる旨辛”を堪能できる人気店として注目されています。

出典:Uber Eats
住所:香川県高松市古馬場町6-13 / 徳島県徳島市八万町内浜173番地7
電話番号:
営業時間:9:00~22:00(出前館専用店舗) / 9:00~21:00
定休日:日・月 / 無し
駐車場:なし(近隣にコインパーキングあり)
【愛媛・香川】白虎麻辣湯

出典:Uber Eats
白虎麻辣湯 松山南店は、「本格麻辣×自家製春雨」を掲げるデリバリー専門の麻辣湯専門店。
10種類以上のスパイスを配合した麻辣醤と、コシの強い自家製春雨を使った奥深い味わいが特徴です。
昼夜でメニュー構成を変えるなど、利用しやすさも魅力。
定番の豚バラ麻辣湯や水餃子麻辣湯、スパイスの効いたラム肉麻辣湯のほか、好きな具材を選んで作るカスタム麻辣湯も人気です。
また、ご飯付きの「ミニ丼セット」などボリューム重視のメニューも用意。
スープは通常の麻辣湯のほか、辛味の強い赤麻辣湯と、豆乳などを使ったマイルドな白麻辣湯の3種類から選べ、辛さレベルや具材トッピングも細かく調整可能。
デリバリーながら専門店ならではのクオリティで、辛党から初心者まで支持を集めています。

出典:Uber Eats
住所:愛媛県松山市和泉北3-18-23 / 香川県高松市常磐町1-7-2
営業時間:9:00〜22:00 / 11:00~20:00
定休日:日曜日 / 無し
今後の展開予想

全国でマーラータン専門店の出店が進む中、高知でも今後上陸する可能性は十分あります。
特に有力視されるのは、人通りが多く若者や観光客が集まる高知市中心部です。
なかでも、アーケード商店街の帯屋町・ひろめ市場周辺は飲食店が密集しており、新グルメの受け入れ態勢が整っています。
テイクアウト需要が高い立地のため、デリバリー専門店や間口の小さいスタンド型店舗との相性も良好です。
さらに、県内最大の商業施設であるイオンモール高知も有力候補。
若年層・ファミリー層の集客力が高く、フードコート型での導入や期間限定ポップアップ出店も現実的です。
また、高知駅周辺では観光客・ビジネス客が多く、ホテル併設型やデリバリー拠点としての展開も期待できます。
まとめ
全国的に広がるマーラータンブームの中で、高知県はまだ未上陸の“空白地帯”。
しかし都市部では専門店やデリバリーが増えており、高知市中心部や帯屋町、イオンモールなどで出店の可能性は十分あります。
今のうちに情報を知っておけば、ブーム到来時に一歩先を行けるはず。
高知にマーラータン店ができたら訪れてみたいお店や、地元に出店してほしい場所を考えながら読み進めてみてください。






